Gallery 陶迷庵  Gallery 陶迷庵 − 私のお気に入り

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A Worcester Teapot Stand, A Meissen Teapot Stand & A Frankenthal Figurine From kazu様 02/11/26

         

 

     

上左:Worcester Teapot Stand 1770年頃 直径:14cm
  Hexagonal shape decorated with `Old Japan Fan pattern
  Mark: Pseudo?Chinese mark on the unglazed bottom.
日本の古伊万里の紋様を写した装飾、六角形の小さいお皿で、中央はフラットになっている。ティーポットを置くための台座として制作されたティーポットスタンドである。
畳付きは無釉になっており、通常は釉下彩で青で入れられる漢字風のマークがそのまま二重圏線の中に描かれている。
Old Japan Fan パターンと当時のカタログにも掲載されているが、この事は1770年より以前に、既にこの様な装飾の古伊万里は制作されておらず、ヨーロッパに流入していなかった事を物語っている。
同様にOld Mosaic パターンも同じ漢字風のマークが入れられ、こういう装飾パターンは、ウースター窯以外の窯でも制作されている。
ある意味こう言う作品は、復古的な意味でイギリス諸窯で制作されたと考えられる。
またこの様な東洋風の作品は、ディナーサービスとして制作されず、主にティーサービスやデザートサービスとして制作されている理由は、そもそもデザートとそれに続くお茶の習慣が東洋から来た事によると考えられる。
17、18世紀に東洋から輸出された硬質磁器製のティーポットスタンドは、底に施釉した物が多かったが、18世紀のファイアンス製では焼成時に溶着しやすい為に、無釉のモノが多く、マイセン窯を始め多くの西洋磁器窯では品質がよく施釉しているモノが殆どだが、軟質磁器のウースター窯のDr.ウォール期では、この様に無釉のモノも見られる。

上右:Meissen Teapot Stand 1763-1774年 直径:17cm
  Scalloped shape decorated with fruits and vegetables and pink checkered border.
  Mark: Crossed swords mark and a dot in underglazed blue.
スカロップシェイプとは、帆立貝の殻の形から来ているが、主にデザートサービスのデザートディッシュに多く見られる。このお皿は小ぶりで、中央がフラットになっており、ティーポットを置く台座として制作されたティーポットスタンドと考えられる。
辺縁にピンクでチェックの装飾を施し、野菜や果物が主題として描かれている。裏には釉下彩で交差する剣のマークと、その間にドットが入れられており、この作品がアカデミック時代(ドット時代)のマイセン窯の作品である事が分かる。
マイセン窯では、七年戦争の前のヘロルトやケンドラーが活躍した、バロックからロココ時代にかけての自由な装飾をしていた時期と対比して、七年戦争でフリートリッヒ大王のプロイセンにドレスデンが占領され、職人もベルリンへ連行され、戦争で疲弊し、人財的にも財政的にも非常に苦しくなった七年戦争後のこの時期に、大きな路線転換を行なっている。それがこのアカデミック時代にあたる。
元々ザクセンの州都ドレスデンには、1680年に設立された「デッサンと絵画の学校」が王立で運営されていた。いわゆる芸術家の養成学校であったが、それが1764年に、「ドレスデン美術アカデミー」(Hochschule fur Bildende Kunste Dresden)として、新たに新しい養成機関として設立された。
そしてこのアカデミーが、マイセン窯の運営や作風、人財にも大きな影響を与える様になった。これを境に当時の流行である新古典主義へ大きく舵を切り、制作される作品には、計画性や効率性が求められ、職人の裁量によらず、作品に規律がもたらされた。
その後のマルコリーニ期には多くの在庫の白磁を大量処分した結果、後世に多くの贋作を生み出す事になるが、世紀を跨いで当時の多くの技術革新を導入し、様々な新しい作品を生み出す事が出来るようになった。
あらためてこの作品を見ると、新古典主義への移行期で、ロココ時代の帆立型の器形ではなく、正五角形の作品を目指したのかも知れないが、どこか正五角形ではなく、曲線を多用したロココの残照を感じるモノとなっている。
しかしその様な傾向は、移行期のセーヴル窯でも多く見られる現象で、短い期間だったが、 それだけヨーロッパにおけるロココのインパクトが強かった結果ではないかと思われる。

下:Frankenthal Group Figure "Caring Mother" 1767年頃
  高さ:17.5cm 幅:14.5cm
  Caring mother who expresses her grace.
  One child who is urinating and the other tricking on the dog and the another swinging the broom.
  Modeler: Karl Gottlieb Luck
  After `La belle villageoise’ printed by Soubeyran from painting by F.Boucher(1759)
  Mark: Monogram C & T(Carl Theodore) under crown and 7 in underglaze blue.
  Incised FVCZ , 161?1 in black may be the collection numbers. "NO" in gold.
  Dealer's label : From The Antique Porcelain Co. Inc. ???? New York. H . L
優しい表情で、おしっこをする子供を手伝うお母さん。脇では子犬の尻尾を引っ張り悪戯する子供、更にホウキを振り回す子供も居る。
この集団彫像は、ドイツのプファルツのフランケンタール窯で1767年に制作されたモノである。原型師はカール・ゴットリープ・リュック。
この作品は、フランソワ・ブーシェの「美しき村」(La bella villageiose)を元に制作されたスーベイラン(Soubeyran)の銅版画に着想を得て、3次元に展開して制作されている。
ヨーロッパでは17世紀から18世紀にかけて、 ある比喩的な表現の一つとして、平穏な農村の生活を 代表する、羊飼いや農夫の姿が絵画の画題としてよく選ばれる様になった。
特にオランダでは過酷な労働を強いられながらも、日常の小さな喜びに生きる素朴な農民の姿を描く絵画がこの時代に発展した。特に17世紀末に活躍した画家、ダフィット・テニールス / デヨンゲレ(David Teniers / de jongere)の作品は人気が高く、銅版画に起こされ、ヨーロッパ中に広められた。
この集団彫像の作品は、そういう流行を反映した、古典的、伝統的家庭像を表現した物で この母親像がその全てを表現しており、こう言う作風はテニールス風と呼ばれている。
この作品はアメリカのニューヨーク州ロングアイランドのオイスター・ベイ地区からの出品であると言われているが、共和党第26代セオドア・ローズヴェルト(Theodore Roosevelt)大統領の家がある地区である。テディ・ベアの名前の由来は、彼が狩猟で負傷したクマを撃たなかった事から来ている。保守的な理想の家庭像を具現化したような作品である。
またディーラーのラベルは、ドイツで弁護士としてナチスと法廷で闘い、最後はイギリスに亡命したあと、戦後は趣味のアンティーク陶磁器のお店をロンドンで開業し、その後アメリカのニューヨークのマンハッタンに移転したThe Antique Porcelain Co.のモノが貼られている。このラベルはマンハッタンに移転した後のものである。


A Worcester Teapot, A Wedgwood Jasperware Ring & A Royal Worcester Ring Tray From Mie様 01/28/26

     

 

上:Worcester teapot、1780年から1785年頃
下:Wedgwood Jasperware ring、刻印 WEDGWOOD O、1860年
  Royal Worcester ring tray、1897年


A Roman Mosaic Pendant & A Limoges Enamel Pendant From risuko様 01/09/26

       

右:ローマンモザイクペンダント、19世期後期、イタリア
サイズ:モザイク本体23x17mm、バチカン含めて枠全体48x25mm
不透明な微小な色ガラスを使い精霊の象徴であるDove(鳩)とピンクのバラで描く緻密画、ヴィクトリアン朝(1837〜1901)に流行した星が外周に35個組み入れられており、一番大きい星で1o程の大きさです。
背面には、ガラス加工されたミニチュアまたは髪の毛の収納ができるようになっています。
フォンテーヌの鳩の寓話からモザイクの題材がきており、思い人の魂の平安を願う気持ちを表しているようです。

左:リモージュエナメルペンダント、フランス
エナメル、ダイヤモンド、ゴールド
サイズ:23x19mm バチカン含めず
リュシアン、ファリーズによるエナメル画。背面は白蝶貝が貼られています。


A Possibly Doccia Figurine & A Possibly Meissen Figurine From kazu様 12/27/25

     

Possibly Doccia Figure - Tritons & Dolphine Candle Stand ?
年代:1750-1755年
高さ:10.1cm 横幅:10.4cm 奥行:6cm
マーク:なし

<修復前>
中央に海豚、それを両脇で半人半魚のトリトン(ギリシア語:トリートーン)が支えている。
一般的に海豚は頭部を下にして、尾を跳ね上げる様なポーズで表現されるが、このフィギュアでは頭部を上にした海豚が立ち上がり、トリトンが両脇を支える。その海豚の口が開いており、恐らく一輪挿しの様な花瓶や、蝋燭立てではないかと考えられる。
素地は灰色がかった硬質磁器で、不純物も多い。ノーマークではあるが、一見して18世のフィレンツェのドッチア窯(第一期?第二期)と思われる。
トリトンはギリシア神話の海神ポセイドン(ローマのネプチューン)の息子で、深海を司る神でポセイドンの使いだが、紀元前4世紀頃には、人魚の姿をした男神の象徴と見なされ、トリトン族として多くのトリトンが描かれるようになった。
ローマのバルベリーニ広場にはバロックの巨匠ベルニーニのトリトーネの噴水があるが、頭を下にした2匹の海豚を台座とし、その上に2枚の大きな帆立貝、その上にトリトンが座して法螺貝から飲む(噴水の)水が溢れ出している。
ドッチア窯では1750年代にトリトンと海豚を組み合わせた蝋燭立てやコンポートが制作されているが、多くはトリトンは一人で、海豚は2頭で、頭は下になっている。
実はもう一つ違う起源が考えられる。それは1750年頃にマイセン窯で制作された、子供と海豚と言うフィギュアで、中央の海豚を二人の子供が支える構成になっている。海豚は頭を上にして、口を拡げて、大きな受け口を拡げて蝋燭立てとして制作された。
このフィギュアは1752年にヴァンセンヌ窯でもコピーされ、メヌシー窯やチェルシー窯、ボウ窯、ロントンホール窯でもコピーされているが、いずれも子供が格闘している様な描写となっている。
ヴァンセンヌ窯では蝋燭立てでは無く、チェルシー窯では海豚が何故か鯉になっている。

実は1750年代のパリなどのフランスの宮廷では、日本製や中国製の磁器製の鯉が流行しており、それらは頭を上にして立てて飾られていた。
マイセン窯では、東洋磁器を模倣してこれらの磁器が制作されたと考えられ、このドッチア窯の作品では、子供達はトリトンに変わってはいるが他の窯の様に格闘する描写は無く、マイセン窯の様に海豚を両脇から支えている。様々な要素が混在したモノと思われる。 貴重な作品であるため幾つか修理を行なっている。

参考文献
Amici Di Doccia II 2008.
Doccia Porcelain at Ickworth by John Winter P29-33
French Eighteenth?Century Porcelain at the Wadsworth Atheneum by Linda H. Roth and Clare Le Corbeiller P63-64

 

     

Possibly Meissen "Winter"
年代:1750-1760
高さ:14.4cm
マーク:なし 右足のつま先とドレスの一部に修理

<修復前>
毛皮の裏地が付いたピンクの外套をまとったプット。寒い冬を表現する定番の出で立ちと言って良い。
ノーマークだが、2022年12月7日のBonhams ロンドンで、ロカイユのブロンズの台座にこのフィギュアと小さな花瓶が付いたモノで、1745年のマイセン窯のモノが出ている。
赤でMEW 7と裏に書かれているが、コレクション番号なのか美術館の整理番号なのか不明である。
つま先部分は開封時に引っ掛かって取れてしまったが、紫外線で継ぎ目が黄色く光る修理痕があり、修復後であったと考えられる。
実はBonhams に出品されていたフィギュアも、右足のつま先が欠けている。
かなり先鋭に突出しているので、エアーキャップにでも引っ掛かって欠けてしまう。


A Berlin Figurine & A Possibly Saint Cloud Figurine From kazu様 11/10/25

       

 ※修復前

Figur / Schafer, Kind und dressierter Hund フィギュア/羊飼いと子供と訓練された犬
Berlin / Wilhelm Casper Wegely Manufaktur ベルリン窯/ヴィルヘルム・カスパー・ヴェゲリー
Modelliert von Ernst Heinrich Reichardt 原型師 エアンスト・ハインリッヒ・ライヒャルト
年代:1751-1757年
高さ:15cm
マーク:釉下彩の青でW、刻印:2/90/22

杖を持ち、木に腰掛ける男性、傍で少年が右手を挙げて何か合図をする様な仕草をし、「ちょうだい」のポーズをとる犬をじっと見ている。
背後に山羊が居ることから、男性が羊飼いで、犬は牧羊犬だと分かる。少年は彼の息子だろうか。

このフィギュアは、ベルリン窯最古のカスパー・ヴェゲリー(Casper Wegely)時代の作品で、木の後ろに染め付けでWのマークと、底にはこの窯独特の型番号表記である3列の数字が刻まれている。更に黒でディーラーの仕業か?Dutch Weespと、描かれている。
このウェースプ窯はオランダ最古の磁器窯だが、窯印はトルゥネに似たモノになり、この作品とは異なる。
制作年代は1752年?1757年で、モデラーはエアンスト・ハインリッヒ・ライヒャルト(Ernst Heinrich Reichardt)、硬質磁器だがその後のプロイセンのフリードリッヒ大王のベルリン窯程の青白さはない。
この作品にかなり酷似したマイセン窯のオリジナルがあり、その作品をヴェゲリー窯が模倣したものと考えられる。この窯は多くのマイセン窯の模倣品を製作したが、一部オリジナルの作品も存在する。
この作品と同じモノが、スウェーデンのストックホルム国立美術館に収蔵されている。

     

Pot pourri miniature orne d'un enfant enlacant une chevre ヤギを抱きしめる子供で装飾されたミニチュアポプリポット
Prut-etre Saint Cloud   恐らくサン・クルー窯(1690〜1766)
年代:1757年頃か?
素地:軟質磁器
原型師:Peut-etre Jean?Baptiste Balluer 恐らくジャン-バティスト・バルーア
高さ:13.4cm 横幅:15cm 奥行き:12cm
マーク:なし

丘の上の木の幹に寄り掛かり、山羊を抱きしめる子供と、枝があしらわれた小さなポプリポット。焼成時に生じた、黒点(ペッパーリング)が多い。
釉薬内の不純物の為に焼成時に生じたのか?比較的窪んだ釉薬の溜まりやすい所に多く見られる。
素地は軟質磁器だが、窯印も無い。パリの装飾芸術美術館に、サン・クルー窯の類似品が収蔵されている。1757年に参入したジャン-バティスト・バルーア(Jean-Baptiste Balleur)の作品で、彼はテラス(段丘)群「子供と・・・」「L'Enfant au」と呼ばれる作品群を制作している。
頭部の大きな子供、太い脚の描写も似ている。最も興味深いのは耳の造形で、やはり同じ原型師ではないかと思われる。
勿論、パリのサムソン窯をはじめ、他の窯の贋作の可能性も考えられるが、紫外線のチェックではセーヴル磁器の様に青白く光り、やはり軟質磁器と思われる。
19世紀以後の修復は見当たらない。ポットには大きな窯傷が見られる。


A Possibly Tournai Etui & A Meissen Scent Bottle From kazu様 07/06/25

     

Possibly Tournai Etui, Landscape in puce, Soft paste
年代:1750-1780 ?
高さ:0.7cm 直径:2.1cm
マーク:なし

軟質磁器特有のしっとりした素地にピュースで風景画が描かれた針入れです。
接続部の金属の素材は不明ですが、イレギュラーに刻んだ装飾が施されています。
上部と下部にも窯印は無く、花の絵が描いてあります。
風景画は男性のシルエットが描かれており、これはオランダ諸窯やベルギーのトゥルネ窯でよく見られるモチーフで、ピュースを使っている事、グラウンド下部の植物の根(Vegetation)が一本、一方に曲がっている事は、フィデル・デュヴィヴィエ(Fidelle Duvivier)の描き方とも専門家から言われていますが、軟質磁器窯のトゥルネの代表的な絵付師であるアンリ・ジョセフ・デュヴィヴィエ(Henri-Joseph Duvivier,During 1763-1771)の作品ではないかと思われます。

   

Meissen Scent Bottle, In sheep figure with a woodpecker stopper, Hard paste
年代:Late 18th century
高さ:9.3cm 横幅:6.5cm 奥行き:2.5cm
マーク:Crossed swords over an asterisk in blue(Marcolini mark 1774-1810)

羊を模った香水瓶です。ストッパーはウッドペッカーを模している。
底は無釉になっており、青で入れられた窯印はハッキリしない。
売主は18世紀のドイツの窯ではとしていた。
調べてみると、これとほぼ同じモノが参考文献で見つかりました。Le Flacon de la Seduction. The Art of Perfume in the 18th centuryという本のP153に載っていました。18世紀末のマイセン窯とありました。
よく見ると、この作品の窯印も、双剣とアスタリスク、マルコリーニ期のマークが読み取れます。
彩色はやや雑で、もしかすると後世に絵付けされたものかも知れない。


A Plymouth Sweetmeat Dish / 甘味皿 From kazu様 05/31/25

         

1765〜1770年
高さ:12cm 横径:19cm
マーク:なし

独特の貝や珊瑚の密集した台座に、お皿が三つ載っています。
18世紀の半ばに設立したイギリス磁器窯で多く作られたSweetmeat dish(甘味皿)と考えられます。デザートの後、お茶を飲みながら摘むプティ・フールなどを載せていたのでしょうか。
チェルシー窯やボウ、ダービー、ウースター窯でも製作され、この様なモノは、お皿は一つだったり、三つだったり、更に中央に一つ加えて、四つのものもあります。このプリマス窯はイギリス初の硬質磁器窯で、この作品も硬質磁器で製作されています。
お皿と土台は別に焼かれて、後で接合した可能性もあり、底から見ると、お皿の底が露出しており、釉薬が掛けられています。
しかしこの部分に底板が嵌められているものもあり、この作品は底板が欠損している可能性があります。
この作品では、赤珊瑚の造形が、各窯を渡り歩いた、原型師兼成型師、ジョン・トゥールーズ(John Toulouse)(恐らくTeboと同一人物)の作品に似ています。
彼のこの手の作品には、高台の畳付きにTの刻印が入ったものや、この作品の様にノーマークの作品もあります。

この皿の二つは、実は美術館風の修復が行われており、ブラックライトを当てると、わざと残した修復痕が黄色く光り、「CV22 6ER」という文字が黄色く浮かび上がります。
19世紀前半から20世紀半ばまで使われた釉薬に含まれるウランの影響と思われますが、この記号はイギリスのラグビーの郵便番号で、同地の修復業者が書き入れたモノと考えられます。

類似品が、Peter Stephens collectionにあります。
「Exhibition of Plymouth & Bristol Porcelain from the Peter Stephens collection 作品16」 Albert Amor Ltd
この作品も恐らくTeboによるモノと言われており、貝の位置や皿の装飾、赤珊瑚の造形など、作風はよく似ています。


A Staffordshire Coalbrookdale Style Floral Encrusted Inkstand From Mie様 03/06/25

           

1860年頃 トレイ、燭台、インクポット2個
トレイ:縦22.5cm 横36.5cm 円の直径約7cm
ポット:上縁部直径約8.5cm 底部直径約6.2cm 高さ約 7cm


A Derby Toilet Pot From risuko様 02/25/25

   

  1760〜1765年頃
  高さ:蓋上部まで含めて6.5cm位
コットンステムペインターが描いています。
VandAにInk pot and coverとして似た作品が展示されています。


A Chelsea Pomade, A Worcester TB/S, A Minton? pair of Custard Pots From kazu様 02/18/25

   

Chelsea Pomade / ポマードポット
  Red anchor period 1752〜1756年
  高さ:9.5cm  直径:6cm
  マーク:赤で錨
不規則な間隔でフルート装飾がなされた蓋付きのポットです。
このギャラリーの7ページに投稿させて頂いた、マイセン窯のフランス市場向けのポマードポットをチェルシー窯が写したモノと考えられます。
マイセンのモノは実際ポマードの香りが残っており、フランス語で書かれたシールが蓋裏に貼られていました。このポットは香りはなく、売主は軟膏壺(Ointment pot)と説明されていました。
赤で錨の手書きのマークが辺縁に入れられ、三つのSpurマーク(支えた金属の跡)が残っている。
このパターンのティーポットが、フィレンツェのピティ宮殿に隣接するボーボリ公園にある磁器美術館に展示されています。

     

Worcester Teabowl and saucer / ウースタージャイルズ ティーボウル&ソーサー
  Probably 1771-1776年
  ティーボウル 高さ:4.5cm  直径:7.8cm
  ソーサー 直径:13.7cm
  マーク:無し
典型的なウースターの素地にHop Trellis の様な装飾、同社で通常見られるパターンと異なり、特に金彩の縁模様がShark teeth(鮫の歯状)になっており、質的にも比較的塗りが薄く、ギラギラしており、ロンドン工房で多用されるマーキュリーギルディング(Mercury Gilding)と考えられます。
Shark teethは、ジャイルズ工房で時折見られ、恐らくこのティーボウルソーサーは、同工房で装飾されたモノと考えられます。
非常に珍しく、国内では東京のディーラーさんで、このパターンのコーヒーカップを以前見た事があるのですが、英国の文献等では見当たらないようです。

         

Minton? A pair of Custard Potsr / カスタードポット
  高さ:8.5cm
  マーク:赤でアルファベット筆記体か、判読不明の窯印?
ディナーやデザートで使われる、蓋付きの小さなポットです。
通常こう言うポットは、下に膨らみの大きな瓢箪型が多いのですが、このポットでは上に膨らみが大きく、やや不安定に見えるものの、美しいフォルムを表現している。
鮮やかな青地に金彩、窓絵には花々のブーケが描かれ、摘みの花や、美しい曲線を描く金彩など、ロココ風の作品に仕上がっている。花絵自体はイギリス風だろうか。
畳付きは無釉になっており、窯印は赤で掠れた筆記体で書かれているのが、そうなのかも知れない。ディーラーさんは19世紀半ばのミントンか?と、言う事でした。またコールポートの可能性もあると。
ただこう言う赤で長い筆記体の窯印と言えば、パリ窯が思い浮かびます。
私の第一印象は、ハンドルの形と青の発色と、丁寧な底の金彩などで、Tournay窯かと思いました。さて解答は如何に?


A Spode C/S From Mie様 02/02/25

     

スポードC&S 年代:1824年−1833年 (カスタードカップのポストカードを添えて)
パターンナンバー:3886(1824年初出)このエトラスカンシェイプは1825年に最も多く造られた

このC&Sのような「金彩の葉とピンクの八重咲薔薇」の作品は、(1)「Swansea Rose」、(2)「Billingsley Rose」、(3)「Cabbage Rose」等のコマーシャルネームで市場に流通しています。
(1)(2)のネーミングの由来になったと考えられるSwansea(1814年〜1822年)の作品が、H.G.M. EdwardsのSwansea and Nantgarw Porcelains という本に2点掲載されています。
#エッグシェルの素地のボウル(Fig.9.3)
 三つの薔薇のセットが外側に描かれている
 ボウルの装飾はWilliam Billingsleyによるもの
#カップ&ソーサー(Fig.19.14)
 中央に三つの薔薇の装飾、カップの見込みやソーサーの周囲にグルっと薔薇と金彩の葉が描かれている

またヴィクトリア&アルバート美術館South Kensingtonに1点、Swanseaの「水差しと水盤」(1817年〜1822年頃)が収蔵されています。
金彩の葉とピンクの八重咲薔薇の装飾で高さ10.5cm 直径10.5cm
説明書きには「メーカ―(Swansea Pottery)、製造(Possibly Davenport?)」とあります。

(2)については、John Sandonの Worcester Porcelainという本にBar,Flight&Bar期のWilliam Billingsleyによる絵皿とC&S(1808年〜1813年)が掲載されています。ペアのピンクの八重咲薔薇の配置はスポード3886パターンと同じですが、葉は金彩ではありません。

以下の作品例より、このような金彩とピンクの八重咲薔薇の装飾は1810年代から1820年代にかけて出現したことがわかります。
  Swansea C&S 1814年〜1822年
  Swansea Ewer and Basin 1817年〜1822年頃
  Davenport C&S 1820年〜1825年
  Spode C&S パターン番号3614 1823年〜1833年
  Spode C&S パターン番号3886 1824年〜1833年
  New Hall C&S 1825年〜1830年
  New Hall C&S パターン番号2911 1826年頃


蒔絵硯箱 From KEI様 01/05/25

     

硯箱(推定江戸末?明治)
とにかく小さい硯箱で、中が二つに仕切られています。
大きさ(小ささ?)は硯箱は縦7cm、横4cm、厚さ1.4cm
中は仕切りが2.3cmX1cmです。
そこに伸縮する筆と硯を分ける仕切りがあり、新た五代目名倉鳳山先生にお造り頂いた硯を入れました。硯裏に鳳山の銘があります。
最後の画像は娘の手の上に載せて大きさを感じていただきました。
伸縮する筆は銀だと思います。磨くときれいになりそうですがあえてそのままにしてあります。


2 KPM Berlin Figurines From kazu様 01/05/25

       

       

 

上:Figur / 'Appolo, die Musik' von die Freien Kunste. フィギュア「アポロン、音楽」、自由な芸術より
1768-1769年原型制作
原型師:ヴィルヘルム・クリスティアン・マイアー
高さ:31cm
マーク:青の釉下彩で王笏
刻印でT、モデルナンバー384の刻印なし
音楽の神アポロンが楽譜を右手で高く掲げ、左手には彼の象徴である竪琴を抱え、長い髪を後ろで結った鬘を被り指揮をとっている。その側でバグパイパーが黙々と下を向いて吹奏しているが、楽譜はバイオリンと共に足元に置かれている。
反対側ではサティルスが、猫の尻尾を持って、バイオリンを演奏する真似をし、猫は嫌がっている。
非常に難解なフィギュアですが、音楽に対して否定的なモノが感じられます。
1760年に7年戦争でドレスデンを占領したプロイセンのフリートリッヒ大王は、もぬけの殻になったマイセン窯に失望しましたが、代わりにヨハン・ヨアキム・ケンドラー(Johann Joachim Kandler)の弟子のフリートリヒ・エリアス・マイアー(Friedrich Elias Meyer) ら何人もの職人を、1761年のゴツコフスキー時代にベアリン窯へ連れ帰りました。
それがベアリン窯の作品を一変させ、更に経営不振から1763年に大王自身が、この窯を買い取って王立窯になると、1766年にフリートリッヒ・エリアス・マイアーが弟のヴィルヘルム・クリスティアン・マイアー(Wilhelm Christian Meyer)をボンから呼び寄せました。
彼は各地の宮廷で彫刻家として働き、しかも同時に神聖ローマ帝国の選帝侯、関連諸国の君主でもあるローマ教皇庁の大司教、および法曹長を務め、ドイツ騎士団のグランドマスターでもありました。
兄のフリートリヒの作品がロココ様式の台座の上に、ロココ風の人物像を立たせるのに対して、彼の作品は主題に従って様々な要素を組み合わせて、支え合って一つの作品を仕上げました。
しかも彼の宗教家としての主題に対する態度が、その作品にも表れています。実はこの作品が彼の名声を確固たるものとしたと言われています。
この作品は元々下記の様な損傷があり、補修してあります。
1、アポロンの右手に持つ楽譜の巻物の一部の欠損
2、台座に置かれた羽根ペンの一部の欠損
3、バグパイプを吹く男性の左手の親指の欠損

下:Figur / 'Malerei' von die Freien Kunste.  フィギュア「絵画」、自由な芸術より
1768-1769年原型制作
原型師:ヴィルヘルム・クリスティアン・マイアー
高さ:32cm
マーク:青の釉下彩で王笏
モデルナンバー378の刻印なし
気取ったモーニングを着た猿の画家が、女性をスケッチしています。しかしモデルの女性は何故か画家に背中合わせで立っています。
このフィギュア自体、一体猿の画家が正面なのか、女性のモデルが正面なのか分かりにくく、この作品の主題を考えなければ、後者を選択する人も多いでしょう。
足元に片方を脱いだブーツの中から金貨銀貨が溢れ出て、反対側では天使がラッパを高らかに吹いています。
実は猿の画家は、表面だけをモノマネする浅薄な行為を象徴し、その画家はモデルの真の姿でなく、背中からしか描写していない。足元にはこの仕事の為に得た大金と、天使がそれを茶化してラッパを吹いている。
この作品では、画家という所業をある意味批判しているように考えられます。
カトリックでは、信者に向けて教会を飾る多くの絵画が描かれましたが、マリア信仰も聖人の参列も、後から生まれたものなのです。そもそも人を絵に描く様な行為は、偶像崇拝として、ユダヤ教でもイスラム教でも、原始キリスト教でも禁止されていたモノです。この作品ではルター派の新教徒らしい考え方が反映している様に考えられます。

この作品は元々下記の様な損傷があり、多数補修してあります。
1、女神の頭部は木の軸棒で差し込めますが、切り離されています。
2、女神の左手が掛かる右肩の部分が左手の一部と共に欠損しています。
3、女神の左腕の上腕から肩が損傷しています。
4、女神の鼻が一部欠損しています。
5、お猿の画家の左手に持つ筆の束が損傷した為、繋ぎ目があります。
6、お猿の右手に持つ筆の羽根が損失し、筆先も欠損しています。
7、天使の右足の踵、左足のつま先が欠損しています。


Four Enamel Brooches From Mie様 12/20/24

 

左 プリカジュール ペンダント (鷲の横顔マーク)
中上 エナメルブローチ 国不明 スイスエナメル?
中下 ロイヤルウースター ブローチ 1920年代 H. Martin
右 リモージュエナメルブローチ


A Royal Worcester Sabrina Ware Bowl From Mie様 11/14/24

 

Royal Worcester "Sabrina Ware" 1925年
 高さ7.5cm  直径23cm
 Walter H. Austin (signed)


オールド香蘭社 置物(スプーンウォーマー) From KEI様 11/14/24

     

ネットオークションで落としたオールド香蘭社の釉下彩の置物です。
グレー、青、ピンクの使い方が美しく、また造形もご覧の通り面白いですが、しっかりとできています。
横(およそ)10cmX15cm 高さは一番高い所で8cmです。

特筆すべきはこれが何か香蘭社に問い合わせたところ、香蘭社でもわからず、佐賀県立九州陶磁美術館の館長、鈴田氏に問い合わせてくださり、鈴田氏も分からず、鈴田氏の英国の友人に聞き、スプーンウォーマーでよろしいでしょうとの回答を下さりました。
見知らぬ人物からの質問にそこまでお調べ下さった香蘭社の方の誠意とご好意に感激いたしました。
どうもスプーンウォーマーというのはあまり知られていないようです。
マーティンブラザースのコレクターには馴染みのものですが・・・。


A Possibly Vinovo Figurine & Pair of Haag Plates From kazu様 08/25/24

   

       

上:四季のシリーズ「冬」のフィギュア Possibly Vinovo (circa 1816-1820 ? )
  高さ:12cm 磁質:Hard paste 窯印:V over ? in underglazed blue
台座にバストを載せたフィギュアです。頭からヴェイルを被った髭を蓄えた男性、前には炎を上げた松明が象られています。この作品は18世紀半ばのマイセンの四季のシリーズ、「冬」のフィギュアを模したモノと考えられます。
実は19世紀のドイツの窯のものとして販売されていましたが、台座の裏に刻印と、台座の側面、背後の端に釉下の青でバーの上にVの字が入れられています。
Vの窯印と言えば、イタリアのヴェネツィアのヴェッツィ窯や、ヘヴェルケ窯、トリノのヴィノーヴォ窯、パリ窯でも見られますが、比較的多くはありません。台座の背面に窯印が入る事もありますが、多くの窯では、窯印は背面中央に入れています。
ところがこの作品では、左端に小さく入れられています。
この様な窯印の入れ方は、ヴィノーヴォ窯の一部でも認められます。またこの台座の様な大理石を模した様なパープルの装飾が、この窯の作品にもまた認められます。
台座の裏側には、刻印が入れられていますが、恐らく後で付けられたネジの為に途切れています。
色使いや作風から、19世紀の作品と考えられ、刻印がLであれば、ヴィノーヴォ窯の、ジオヴァンニ・ロメッロ期の作品ではないかと推察されます。

下:風俗画を描いたペアのディナープレート A pair of Haag plates decorated on Tournay plates Around 1780
 直径:22cm  高さ:3cm  磁質:Soft paste
 窯印:Stork holding an eel with beak in blue enamel, Incised letter large G
マイセンのNeu-brandenstein patternを模した器形のペアのお皿に、独特の辺縁装飾を施し、中央にはピュースで女性と、男性がそれぞれ描かれています。
これらのお皿は、ベルギー(当時はオーストリア領ネーデルランド)のトゥルネイ窯の軟質磁器にオランダのハーグ窯(実際はデコレイター)で装飾された作品と思われます。
オランダと言えば17世紀のバロックの時代から風俗画が盛んに描かれ、この作品も手慣れた筆致で描かれていますが、女性の方は「メリー・ポピンズ」かモネの「日傘を差す女」の様な明るい絵で、男性の方は動きがあり、まるで手塚治虫の様な筆致で描かれています。 周囲の装飾も、金彩の質は決して高くありませんが、ボウルドでヴィヴィッドな色彩で手堅く花綱が描かれています。
果たしてこの時代にこの様な絵が描けたのだろうか?
ハーグの時代とは、フランス革命戦争やナポレオン戦争を前にした時代で、スペインのゴヤの初期の時代にも当たり、この絵皿は彼の作品に出てくる様な、女性のマハや、男性のマホの様に、オランダの富裕層の男女を描いたモノなのかも知れません。
オランダは貴族の市場が中心の他国と違い、富裕商人の顧客相手で、この様な風俗画が多くなる傾向にあるとも考えられる。


A Royal Worcester Desert Dish & 6 Silver Demitasse Spoons, A Royal Worcester Plate & 蝶のショール留め, Royal Worcester demitasse set From Mie様 03/25/24

   

 

上:スプーン シルバー925 インポートマーク?
 デザートディッシュ Royal Worcester 縁のブルー部分はshot enamelの技法による装飾、1895年製
 帯の文字 "worcester shot enamels ENGLAND" 1895年

中:近年どっぷり沼にはまっている昭和ジュエリーをロイヤルウースター1906年セーブルスタイルのお皿に並べてみました。
 蝶々はバネ式のクリップのようになっています。素材はK18とプラチナです。

下:1929年、Royal Worcester demitasse set の写真です。
 このセットのスプーンはLondon 1908-1909年 sterling
 Maker: Mappin&Webbです。
 蝶々のエナメルスプーンは、Londonのオメガ印のImport Markで、date letterは fで1921-1922年だと分かりました。


A Possibly KPM Berlin figure & A Possibly Meissen Spice Box From kazu様 03/25/24

   

       

上:A Possibly KPM Berlin Figure (A sleeping naked child)
 18世紀頃 窯印無し
 長さ:14.3cm 高さ:7.0cm
 参考文献:Die Berliner Porzellanplastik und ihre skulpturale Dimension 1751-1825. p161-162

シンプルな長方形の台座の上にゆったりと横たわる裸の子供。ドレープが腕に絡み、とても優雅に見えます。
この作品は無釉白磁で、焼きムラや、角のクラックもありますが、それでも彫刻の素晴らしさは際立っています。
この作品は、フランドルのブリュッセル出身のバロック彫刻家、フランソワ・デュケノアの作品を写したモノです。
彼の父は、宮廷彫刻家で、ブリュッセルの小便小僧を制作した人です。1618年から彼はローマで活動し、あのベルニーニと共同で作品を制作しています。
この作品はノーマークですが、恐らくKPMベアリン窯で写したモノと考えられます。台座を金彩で覆ってはいますが、この窯の同じモノが、ヴァイマールの美術館(Classik Stiftung Weimal)に所蔵されており、一方デュケノアのオリジナルで、これとほぼ同じ 型のブロンズ像が、ヴィーン美術史美術館に所蔵されています。

下:Possibly Meissen Spice Box (A lid is absent) Kakiemon decoration
 窯印:A crossed swords in underglazed blue, incised former's mark which is similar to one of Bow's marks.
 長さx幅:15.0×10.0cm. 高さ:4.0cm

この容器は残念ながら蓋が欠損していますが、マイセン窯のスパイスボックス、香辛料入れと思われます。
16世紀の大航海時代、スペイン、ポルトガルが独占してアジアから運んだ香辛料も、海のシルクロードや陸路からの貿易が増えて、需給バランスが変わり、18世紀前半には値崩れしていました。
変わってアメリカ大陸からの砂糖が高級品として取り引きされた為に、マイセン窯が磁器を焼き出した18世紀初頭には、香辛料の需要は低下しており、実際今日では、多くの磁器窯では、香辛料入れはなかなか見つけられず、代わって高級な砂糖を入れる、砂糖入れが盛んに制作されています。
しかしこの作品は、金彩はベタ塗りだが良い金が使われている事、全体に乱雑な柿右衛門 装飾や、把手の造りの不完全さ、双剣マークの反りが逆になっていたり、イギリスのBow窯の初期に使われた刻印が入っていたり、謎の部分が非常に多く、他の窯の可能性が高い様に思われました。
18世紀の前半、1730年頃のロンドンのイーストエンドでは、磁器の研究が盛んに行われており、アイルランドの彫刻家のトーマス・フライ(Thomas Frye)と、ブリストルの服飾職人のエドワード・ヘイリン(Edward Heylyn)が立ち上げたBow窯も、実験的な磁器の制作を続けていました。
1744年、彼らは最初の特許を申請しますが、それはアメリカ、ノースカロライナ州から輸入された、チェロキークレイ(Cherokeeclay)で制作された硬質磁器で、マイセン磁器に引けを取らないモノでした。1748年から生産され、今ではAの窯印から、A-marked group と呼ばれています。
しかし彼らは、1749年に別の特許を申請します。それはヴァージンアース(Vergin earth)と呼ばれる骨灰を混合した軟質磁器でした。イーストエンドでは家畜の屠殺場が多く、容易に骨灰を得る事ができ、骨灰を入れる事で、より白くなり、耐久性も可塑性も向上しました。
結局後者が主要製品になりますが、前者は供給源の不安定化(この後独立戦争に突入)などの問題が生じて、生産が中止されたと考えられます。
この作品では特異なBow窯の刻印が入ってはいますが、素地などの違いにより同窯の作品とは考えにくいと思われます。


Two Silver Dessert Spoons, A Silver Spoon & A Silver Dessert Spoon From kazu様 02/19/24

     

     

           

Two dessert spoons
 J.Granvigne Late 19th century. Paris
 Maker’s mark. Hallmark: Boar. Silver Gilt
 Length:13.5cm

A spoon
 E.Puiforcat. Late 19th century. Paris
 Maker’s mark. Hallmark: Minerva 1 Silver Gilt
 Length:11.5cm

A dessert spoon
 E.puiforcat. Late 19th century. Paris
 Maker’s mark. Hallmark: Minerva 1 Silver Gilt
 Length:12.0cm


Royal Worcester Demitasse Set, A Silver Coin Purse, A Silver Beaker & A Silver Loupe From Mie様 02/16/24

 

Royal Worcester cup&saucer 1904年
カップとソーサーの裏に蝶々の名前が手書きされています。
ソーサー左上から下
 Camberwell Beauty
 Peacock
 TorToireshell
ソーサー右上から下
 Red Admiral
 Orange Tip
 White Admiral

コインパース、ビーカー、ルーペには猪の刻印が入っています。
 鎖編みのコインパース 縦:9cm 横:6cm
 ビーカー 高さ:6.6cm 直径:6.3cm
 ルーペ 縦:13cm 横:5cm


 

3 Silver Spoons (Center: A Mixed Metal Gorham Spoon) From 桃花里様 01/20/24

   

三本写っている物の真ん中がミックスメタルのスプーンです。
中央スプーン年代:不詳
中央スプーンのメーカー:Gorham サイズ:15-16cm


 

2 French Silver Serving Spoons & A Royal Crown Derby plate From Mie様 01/17/24

       

スプーンのメーカー:2本とも Alphonse Debain
プレートの年代:1886年


A Chelsea-Derby Ice Pail From risuko様 01/16/24

 

年代:1777-1784年
高さ:H25cm


French Silver Ice Cream Serving Set From 桃花里様 01/16/24

 

フランス 950銀
工房:Alphonse Debain
年代:1883年〜1911年
サイズ:スプーン 長さ22cm, サーバー 長さ25cm


Puiforcat Silver Ice Cream Service Set From kazu様 01/16/24

         

Ice cream server
年代と場所:1850-1899 Paris
メーカー:Emile Puiforcat
Art nouveau or Japonisme design
Slice knife Length. 29.0cm Weight 118 grams
Serving spoon Length. 23.2 cm Weight 71 grams
Maker’s mark and hall mark (Boar mark)


  ◆ 今までの展示作品

ページ18

5 Silver Fish slices, 2 Silver Trowels, A Silver Pie&Cake Server
A French Silver Server
Royal Worcester 3 Loving Cups & Dessert Knife Set, French Silver Dessert Set & Tea Set
French Silver Cutlery and A Meissen Dish
A Samuel Alcock Vase, Two Samuel Alcock plates
A Royal Worcester Vase
Four Wedgwood Lustre Pieces
A Noritake Bone China Figurine
Tiffany Favrile Art Glasses
A Minton Plate

ページ17

A Minton Trio and a Slop Bowl
A Minton Plate
A Creamer
Tea set - A creamer, a teapot, and a lid of sugar
Two KPM Figurines
2 Okura Demitass C/Ss
A Worcester Plate & A Chantilly Cream Cup
A Vincennes C/S & A Vauxhall Milk Jug
伊万里 柿右衛門 色絵蝶牡丹文輪花皿、色絵竹梅岩文小皿
A Napoli Giustiniani C/S & Milk Jag

ページ16

A Belgian Etterbeek C/S
A Kouyousha Vase (向陽舎)
2 Meissen C/S and A Sevres C/S
伊万里牡丹唐草大鉢, A Den Haag Plate, A Liverpool Cup, A James Giles Cup
A Tournai Plate & A Berlin / Johann Ernst Gotzkowsky Manufaktur Figurine
二代目三浦竹泉、三代目三浦竹泉改め竹軒、並びに浅井一毫方形盃
A pair of tea caddy spoons, A folk, A pair of folks, A pair of saucers

初代真清水蔵六陶硯 二代蔵六(泥中庵)識
A Worcester Fan Pattern Tea & Dessert Service

ページ15

A Sevres TB/S
A Meissen Teabowl
2 Vienna C/Ss, A Vienna Beaker
A Hoechst C/S
A Minton C/S, A Sevres C/S
Two attrib. Wien Plates & Two Worcester Plates
伊万里 染付鹿紅葉文輪花皿
象嵌 蓋物
A Worcester Plate (James Giles Atelier)
Two Sevres Figurines

ページ14

A Nymphenburg Figurine
A Imari B&W Bowl, A Imari B&W Plate
A Capodimote Beaker
堀口大學とマーティンブラザーズ
A Giles Worcester Plate
Shards of British Slipware
刷毛目茶碗
鷺柄染付小皿
A Royal Copenhagen Small Vase 茶入仕立
A Tea Caddy Spoon

ページ13

3 Stirrup Cups, Dessert Knives and Forks (12pieces)
An Early Martin Brothers Salt-Glazed Vase
A Frankenthal Figurine, A Fulda C/Ss and A Possibly Vezzi Teabowl
2 Nymphenburg C/Ss and 4 Frankenthal Plates
色絵松竹梅花唐草文鉢 色絵楼閣山水文皿、古伊万里染付芙蓉手花鳥文大皿
A Frankenthal Teapot & A Ludwigsburg Teapot
A Tea Cup & Saucer, A Copenhagen Plate
松風嘉定 釉下彩菖蒲文五寸皿
A Vicentini Teabowl
A Grainger Worcester Tea Set, A Silver Tea Canister, A Silver Tea Caddy & A Loetz Vase

ページ12

A Teapoy
A Silver Lemon Strainer & A Silver Toddy Ladle
清水六兵衛C&S 2客
An Alvin Silver Spoon, 鍋島青磁八角小皿, A Chelsea-Derby Trio
真葛製猪香合、駒井製シガレットケース
薩摩鶴首茶入
A Plique-a-jour Enamel Spoon
A Limoges box, A Silver Tea Caddy Spoon, A Royal Worcester Plate
A Norwegian Silver Shifter Spoon
A Wilhelm Casper Wegery Factory Figurine, A Pair of Napoli Figurines

ページ11

An Old Worcester Tea Caddy
A Cutlery Set, A Snuff Box
GRANVIGNE,Jean(フランス) 純銀サーバー
オールド大倉 アールデコ蒔絵C/S
オールド大倉 蝋燭立
オールド大倉 釉下彩金魚文陽刻銘々皿共箱付
A Meissen Plate
Edward Burne-Jones 'White garden' & 'Welcome to the house'
A French Dieppe Ivory Needlework box
Sevres C/S, Ice Cup

ページ10

Wallace Silver Spoons、Worcester Old Japan Star Trio、Cup & Saucer ?
Royal Worcester Dejeuner Set, Venetian Cushion, Imari Vase
Strasbourg Plate, Doccia Sauceboat, Doccia Group Figure, etc.
瀬戸 川本半助 手塩皿
A Donath C/S
Royal Worcester Pink C/Ss
A Tiffany Favril Glass Vase
西浦焼 枇杷文ベース、百合文ベース
A Pair of Roman Coin Piece & Box
Various Pieces 2010

ページ9

Oude Amstel TB/S, Oude Loodsrecht TB/S, 2 Royal Worcester C/Ss
Meissen Plate, 2 Worcester C/Ss
Derby Plate
Strasbourg, Nidervill, Sevres Saucers
Zurich Plate & Copperplate Print
Various Pieces 2008 Vol.2
2 Royal Worcester demi C/Ss with Jyubako
Manises Luster Plate
Various Pieces 2008
鶴文蚊取線香入れ

ページ8

飛魚文鼈甲櫛, 鳥文鼈甲櫛
赤玉瓔珞文小鉢, Worcester Scarlet Pattern C/S
Meissen Sugar Pot, Derby Trio, Furstenberg C/S, Ludwigsburg Casturd Cup, Vienna Plate
Chelsea Plate, Worcester Plate
Herculaneum C/S
花籠桜柄里帰り伊万里絵皿
Meissen Cup, Sevres C/S
Paul Bernard Vase
Wedgwood Whieldon Lead-Glazed Earthenware Plate
5 Okura Demitasse C/Ss

ページ7

Mennecy Potpourri Pot, Vienna Plate
Worcester Trio
Gorham Silver Tea Service 3pc.
Meissen Plate, Niderviller Figurine
Meissen Pomade Pot, Niderviller Figurine, Bristol Figurine
Asparagus shaped needle case
Vienna, Frankenthal, Meissen, Zurich, Herend Pieces
Worcester Plate
Chelsea Pieces
Worcester Pieces

ページ6

Doccia C/S & Cozzi Plate
St.Petersburg & Niderviller Figurines
Doccia, Ginori Trays for Soup Bowl
2 Cozzi Plates
Royal Worcester Japanism C/Ss etc.
2 Silver Overlay Demi C/Ss
Richard Ginori Plate
Mennecy silver-mounted snuff box of a rabbit
Meissen celadon glaze butterboat
A Gold Tie Pin with Leather Case

ページ5

3 Silver Pieces with Roses
9 18th Century Pieces
Meissen & Sevres C/S
Medici, Cozzi, Naples, Chelsea, Tournai
10 18th Century Continental C/Ss
Meissen & KPM Batavia C/S
Moorcroft Vase
Minton Vase
Blue & White Plate 明末景徳鎮 古染付
Richard Ginori Grotesque Pattern Flask Bottle, Dish, Vase

ページ4

Sevres Cup & Saucer
Hoechst Ceramer, Cup, Bowl, Saucer / Sevres Creamer
Royal Worcester Plate
2 Furstenberg Saucers / Vienna C/S
Furstenberg Alphabet Set
Wedgwood Fairyland Lustre Melba Bowl
A Pair of Candlesticks
Victorian Scent Bottle
Richard Ginori Japonisme Plate
Royal Worcester Sabrina Ware Vase

ページ3

Liberty Silver Potset & Coffee Pot
Royal Worcester Dejeuner Set
Susie Cooper Tea for Two Set
Hochst Pot
Moorcroft Pottery Miniature Vase
Richard Ginori, Gray's Pottery Tea Set
Royal Worcester Creamer, 2 Demitasse C/S, Royal Crown Derby Vase
Chamberlain Worcester "Blind Earl" Plate, Royal Worcester Vases
Kakiemon Small Bowl
Silver Folks & Knives with Japanese Kozuka(小柄)

ページ2

Cloisone plaque(有線七宝飾り板)
Meissen Coffee & Tea Set
窯名不詳カップ&ソーサー
Rosenthal "Woman Drinking" "Pierette (Anita Berber)"
Meissen Blue & White Dish, Tea Caddy
Chelsea Derby Cup & Saucer
Rosenthal Silver Overlay Tea Set
Silver Teapot & Stand, Vienna Cups & Saucers
Rosenthal "Korean Dancer", Lenci "Girl", 自作人形
Vienna Pot

ページ1

ロイヤルコペンハーゲン特別限定2000年ミレニアムプレート
ロイヤルコペンハーゲン1983年イヤープレート
KPMミルクピッチャー
クメール褐釉ライムポット
Vienna Austria Porcelain Teapot 18th Century
Carlton Ware C/S & Meissen Knife
Minton & Ulysses Blois Tiles
2 KPM Plates
Meissen "Maple" Saurceboat
Vienna Austria Porcelain C&S 18th Century


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